この度、令和6(2024)年5月31日開催の理事会において、一般財団法人教員養成評価機構の理事長に就任しました中村公一でございます。
私は、今まで企業経営に邁進してきており、教育には全くと言っていい位、知見がありません。
たまたま、前理事長の田村先生と文部科学省の調査研究協力者会議「主権者教育推進会議」で隣り合わせで委員を務めさせていただきました。その折り、型破りの問題提起をしていた私を、田村先生が面白いと思われたのか、突然、訪問を受け本機構の役員を受けて欲しいと強引な要請を受け、一度は教育に対するインテリジェンスが無いと、お断りをしましたが、それは他の理事の皆様方が、高い知見をお持ちなので大丈夫ですと、再度要請を受け、承諾いたしました。
本機構は中央教育審議会の答申「今後の教員養成・免許制度の在り方について」(平成18年7月)により創設された教職大学院の設置目的に照らし、それぞれの大学院の実践状況を評価し、認証評価する機関として、文部科学大臣に認証された機関で「一般財団法人教員養成評価機構」として活動してきました。
大学の教職課程ではなく、大学院まで行って教員になろうとしている、志を持った人達、この人達が将来の日本を担う子どもたちをどのように指導して行くのか、教えるとは何か、DX(Dは手段・Xは目的)化が進む中、どう変化するのか。DXについては児童・生徒の方が「詳しく」・「使いこなす」状況ではないか。
かつては、画一的教育(金太郎アメ)で、総中流社会を作り上げたが、そこには新たな物への挑戦(チャレンジ)がし辛い環境(出る杭は打たれる)が生まれてしまった。
そこで、今求められているのは、考える力を醸成する教育。(教える側からすると大変難しい課題)
考える力を醸成する教育とは、答えが一つではなく、何通りもあり、何通りもの答えがある事を悟り、何通りの答えの違いを尊重しあえる環境作りが大事。(答えが何通りもあると成績表が付けづらくなる。違いを認め合う環境はイジメの減少にもなるのではと期待する)
この様な世の中の変化に対し、5年以内ごとの認証評価で、大学院のカリキュラムが柔軟に対応しているのかも、チェックをお願いしたい。
理事の皆様方のご支援を賜り、職責を全うして参りますので、宜しくお願い申し上げます。